家庭の定番メニューが記録的な値上がり(写真=イメージ)
日本の食卓を支えてきた国民的料理「カレーライス」の調理コストが過去最高値を更新した。2025年2月時点での「カレーライス物価」は1食あたり407円と、ついに400円の大台を突破。前月比+11円、前年同月比では実に+88円(27.6%増)という驚異的な上昇率を示し、調査開始以来初めて400円超えを記録するとともに、11ヶ月連続で最高値を更新する異常事態となっている。
原材料費の急騰が家計を圧迫(データ=調査結果より)
■コメ価格暴騰が最大要因 野菜・肉類も高止まり
今回の急騰を引き起こした主因は、主食である米価格の異常な高さだ。「ごはん(ライス)」部門では169円と前年同月比+77円(実に83.7%増)という信じられないほどの上昇を見せている。これは全国的な不作による供給不足と輸入米への依存度上昇が重なった結果だ。
具材となる食材も軒並み値上がり。「カレー具材」(肉・野菜)は209円と全体の約51%を占め、特にジャガイモやニンジンなどの根菜類価格が24年夏以降の高水準を維持している。輸入牛肉も為替変動や国際需給逼迫により安定しない状況だ。
■10年間で65%超値上げ 指数は148.4まで急伸
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<<< p=""">過去10年間で65%以上の値上げとなった国民的料理(データ=調査結果より)<>< p="">
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<<< p="">2020年平均=100とした独自指数「カレーライス物価指数」は148.4ポイントまで急伸。わずか5年間で約50%もの物価上昇を示しており、「コロナ後の新しい日常」がいかに家計負担増をもたらしているかを如実に物語っている。/<< /span="">
<< h3="">■3月予想:420円目前 トランプ関税新たな脅威<< /h3="">
<< p="">専門家によれば25年3月にはさらに420円近くまで上昇する見込みだ。特に懸念されるのは米国産牛肉へのトランプ次期政権による関税強化構想で、「最悪の場合15-20%程度追加コスト転嫁される可能性がある」(食品アナリスト)。政府備蓄米放出効果にも限界が見え始めている。/<< /span="">
<< blockquote=""">「電気ガス代補助(4→3%)程度)など政府対策効果は一時的。構造的な食品インフレに対処できる政策が必要」
(某シンクタンク経済学者談)
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<< h2="">■終わりなき物価高 家庭料理にも大打撃<< /h2="">
<< p="">かつて「安くて美味しい」と言われた家庭料理代表選手までもが贅沢品になりつつある現状。「このままでは子供たちにおかわり自由と言えない時代が来る」(主婦団体代表)との声も上がっており、"食卓からのSOS"がいよいよ深刻化している。/<< /span="">
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