日本プロ野球機構(NPB)は9日、第3回の現役ドラフトを行い、移籍が決まった選手を発表した。ヤクルトが16年ドラフト1位の広島・矢崎拓也投手を獲得。3年連続でドラフト1位が現役ドラフトで移籍することになった。阪神は巨人から畠世周投手を獲得した。 矢崎は22年にリリーバーとして才能が開花。翌23年はキャリアハイの54試合に登板し、24セーブをマークした。チームの2位躍進に大きく貢献し、今季は26試合の登板で防御率3・60だった。 高津監督は「対戦してきた投手としては、非常に特徴のあるピッチャーだと思っていますし、その特徴を生かせる場面で登板させてあげたい」と方針を示し、「現役ドラフトだけじゃなく、移籍するというのは僕はとてもいいことだと思ってます。次のチームで活躍の場所を求めていく、そして成功例が出てくるっていうのは非常にいいことだと思います。そして今回の現役ドラフトもぜひたくさん成功者が出ることを望んでいます」と評した。 矢崎にとってヤクルトの本拠地でもある神宮は慶大時代に慣れ親しんだマウンド。思い出のマウンドでさらなる飛躍が期待される。ドラフト1位に限れば第1回では楽天のオコエ瑠偉外野手、第2回では鈴木博志投手、馬場皐輔投手、佐々木千隼投手がそれぞれ移籍。3年連続でドラフト1位選手が新天地を目指すことになった。 阪神は巨人から畠を指名。力強い直球が持ち味で、ブルペン陣の強化へ大きな期待がかかる。一昨年は大竹、昨年は漆原と現役ドラフトで獲得した投手が移籍1年目で大きな活躍を見せており、V奪回へ貴重なワンピースになることが期待される。 伝統球団の阪神-巨人間では昨年、馬場が巨人へ移籍。2年連続でライバル球団間の移籍となった。 その他では広島がオリックスから山足達也内野手、日本ハムから鈴木建矢投手の2選手を獲得。オリックスは西武から本田圭佑投手が加入。DeNA・上茶谷大河投手がソフトバンクへ移籍となった。
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