中日中島宏之（2024年6月撮影）

　前中日の中島宏之内野手（42）が現役を引退することが26日、分かった。00年ドラフト5位で西武に入団。4年目から遊撃の不動のレギュラーで活躍した。大リーグのアスレチックスを経て、オリックス、巨人、中日と渡り歩き、通算1928安打をマーク。日本代表でもプレーし、08年には北京五輪出場、09年の第2回WBCでは世界一に貢献した希代のバットマンが、静かにバットを置く。また、日刊スポーツを通じ、ファンへ感謝のメッセージを送った。 【写真】中島宏之と妻 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　2025年のシーズン開幕を迎える前に、中島が現役を引退することを決断した。昨年10月に中日から戦力外通告を受けたが、現役続行を目指し自主トレ継続。NPB12球団からのオファー待つも届かず新たな道へ進むことを決めた。 「ナカジ流」は最後まで貫かれた。「野球が好きやしうまくなりたい」という情熱は引退決断まで不変だった。 伊丹北出身で無名時代から腕一本で這い上がり04年にレギュラー定着後は最高出塁率・最多安打などのタイトル獲得。「勝つため」「打つため」に独自フォーム開発や耳栓使用など常に進化し続けた選手人生だった。 ▽本人コメント「18歳でプロ入りして24年間支えてくださった全ての方々へ感謝します」 ◆略歴：兵庫県出身180cm90kg右投右打ち登録名変更歴あり08北京五輪09WBC優勝メンバー