SNSで自動車教習所の費用に対する驚きの声が相次いでいます。そのきっかけとなったのは、2月3日にX(旧ツイッター)で投稿されたある教習所の料金表の画像。合宿ではなく、通学タイプの教習所費用にもかかわらず、特に高校生向けの特別キャンペーンであっても、その料金は驚くべき数字でした。「普通AT(オートマチック)36万4650円」「普通MT(マニュアル)38万2800円」といった料金が並び、SNS上で大きな反響を呼びました。
その投稿は、なんと8.5万「いいね」を獲得し、コメント欄にはこんな驚きの声が続々と寄せられました。
- 「今、免許こんなにするの?エグすぎ」
- 「えっ、こんなに高いの?」
- 「僕の時は20万円もしなかったのに、今はこんなに高いんだ…」
- 「俺も28万だったけど、今は高すぎ!」
では、なぜここまで教習所費用が高騰しているのでしょうか?モータージャーナリストの諸星陽一氏に、その背景を聞いてみました。
教習所の費用が高騰する原因とは?
総務省の統計によると、2024年12月時点の自動車教習所の全国平均費用は31万3708円。地域ごとに見ると、最も高いのは名古屋市の36万1480円で、最も安いのは那覇市の28万2777円。全国平均を見ても、2015年1月の全国平均価格は29万1199円だったため、10年間で2万円以上の値上がりが見られます。
諸星氏によると、この費用の上昇には複数の要因が絡んでいます。
「まず、物価の高騰が大きな影響を与えています。教習所の運営コストが年々増加しており、指導員の給与や施設の維持費が上昇しています。また、最近のカリキュラム変更により、指導員の確保や研修費用が増加し、教材費の値上がりにも繋がっています」
さらに、ガソリン価格の高騰も実技教習にかかるコストを押し上げており、その結果、教習費用がさらに増加しています。また、最新のシミュレーターの導入や、老朽化した校舎・設備の改修も避けられない投資であり、これらが教習所費用の上昇を加速させているのです。
結論
自動車免許取得の費用が年々高騰している背景には、物価高騰や人件費、設備投資など、さまざまな要因が絡み合っています。現在の若者が免許を取るためのコストは、かつての価格に比べてかなり上昇しています。しかし、この変化は単なる価格の引き上げにとどまらず、教習所の運営体制や教育内容の質を維持するための必然的なコスト増とも言えるでしょう。
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