楽天から自由契約となり日本の他球団を軸に移籍先を探す田中将大投手(36)が8日、楽天との再契約の可能性を「そこはない」と明確に否定。日米通算197勝のうち119勝を挙げた古巣と決別し、自ら退路を断ったベテラン右腕の獲得に動くとすれば、興行面での〝うまみ〟まで計算に入れる球団に限られてくる。 (山戸英州) 【写真】マー君の試合を観戦する妻・里田まい 田中はこの日、東京都内で中学生を対象にした野球教室「マー君ラボ2024 supported by ミズノ」に参加。質疑応答の前には主催者側から報道陣に対し「イベントに関することのみ」と申し入れがあったが、12球団の過半数が獲得に消極的な姿勢を示すなど去就への注目度が増すなか、交渉の進捗について「特に言えるようなことはないですね」と自ら説明した。 代理人を通じて移籍先を探しているが、12球団で先発投手の台所事情が最も厳しいヤクルトが、今季2軍で対戦時の投球内容などから判断して獲得見送りを決めるなど、戦力としての評価にはシビアな現実がある。知名度の高さや200勝まで残り3勝などを興行に結びつけようにも、現場の反応は冷めたものだ。 「よそから大物を獲って客寄せにしようなんて一昔前のやり方。今はうちを含めどこも球場にお客が入っているし、生え抜きの若手の人気が大きい。よそで197勝もした大物が、うちで3勝しただけで快挙達成と言っても、生え抜き志向のファンはしらけるだけ」(在京球団営業担当者) 田中の過去と今後のキャリアを考えれば、やはり丸く収まるのは最も勝ち星を稼いできた楽天での200勝達成か。前日7日にはサンドウィッチマンの伊達みきお氏による復帰呼びかけがあったもののか、「僕も悩んで悩んで...そこはないと思いますけど」と完全否定。「こういうこと(自由契約)になっていない」との発言から溝深さもうかがい知れた。
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