香港国際競走は、日本だけでなく世界のホースマンが注目的な冬の恒例行事となっています。今年の開催されたGⅠレースでは、3戦において地元香港の馬が優勝を果たし、香港競馬の高レベルを世界に知らしめる結果となりました。 【ガチ予想】2歳牝馬チャンピオン決定戦「阪神JF」をガチ予想!キャプテン渡辺の自腹で目指せ100万円!
■香港スプリント(G1)
香港スプリント(芝1,200m 右)は、例年、日本馬が苦戦することで知られています。今年も地元香港勢の“超新星”カーインライジングが断トツの人気を集め、現地では「新たな短距離王がどんな勝ち方を見せるか」が話題に沸いていました。3頭の日本馬がどのような戦いを見せるかが焦点となりました。 ゲートが開いた際、ルガルとトウシンマカオが少し立ち遅れるアクシデントがありましたが、その他の馬は横並びに出発しました。注目の先頭争いは香港のカリフォルニアスパングルとカーインライジングによって展開され、カリフォルニアスパングルが制して1馬身ほどのリードを取って逃げる体勢となりました。これを見ながら、カーインライジングは2番手の位置に付き、日本馬のサトノレーヴは6番手、近くにルガル、その後ろにトウシンマカオが中団からやや後方の位置で脚を溜める戦法をとりました。 前半の600mを34秒台で通過する平均的な流れの中で、最後の直線が迎えられました。逃げるカリフォルニアスパングルに並んだカーインライジングはまだ追われていませんでしたが、残り300mを過ぎたところで鞍上のザカリー・パートンが追い始めると、あっさりと交わして先頭に立ち、後続を突き放しにかかりました。この時、中団にいたルガルは伸びきれず、トウシンマカオは外から追い込み出しましたが、位置取りが後ろすぎて届かず、馬券圏内に入るのは難しい位置にいました。その中で善戦したのはサトノレーヴで、カーインライジングを捕らえようと懸命に追いかけ、ゴール直前まで追い詰める大健闘を見せました。 しかし、最後はカーインライジングが迫ってきたサトノレーヴと外からやってきたヘリオスエクスプレスの2頭を振り切る形でゴールし、堂々の8連勝でGⅠ初制覇を果たしました。これで香港短距離界の新たなスターとなったカーインライジング。3着だったサトノレーヴに騎乗したモレイラは「地元の2頭には屈したが、最後までよく伸びてくれた」と健闘を称えました。一方、トウシンマカオ(9着)に乗った菅原明良は「思い通りに乗れなかった」と、ルガル(11着)の西村淳也は「スタートに悔いが残った」と語り、日本馬たちはやや不完全燃焼に終わった感が強いです。万全の状態でのリベンジに期待したいです。 ■文/福嶌弘
香港スプリント(G1)着順
2024年12月8日(日)シャティン競馬場(香港) 着順 馬名(性齢 騎手)人気 1着 カーインライジング(セ4 Z.パートン)1 2着 ヘリオスエクスプレス(セ5 H.ボウマン)6 3着 サトノレーヴ(牡5 J.モレイラ)3 4着 カリフォルニアスパングル(セ6 B.アヴドゥラ)5 5着 ハウディープイズユアラブ(セ5 J.マクドナルド)7 6着 ビューティーウェイヴス(セ4 A.バデル)11 7着 フライングエース(セ7 M.プーン)14 8着 ラッキーウィズユー(セ7 A.アッゼニ)13 9着 トウシンマカオ(牡5 菅原明良)4 10着 インビンシブルセージ(セ5 B.シン)10 11着 ルガル(牡4 西村淳也)2 12着 リコメンデイション(セ5 M.ザーラ)12 13着 スターラスト(牡3 R.ライアン)9 14着 ビクターザウィナー(セ6 K.リョン)8 ※結果・出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
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